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不動産を売買する上で、その物件の情報を早い段階で調査しておく必要があります。
相続が発生した場合、亡くなった人(被相続人)の財産の名義を、相続する人の名義に変える手続きが必要になるからです。
そのような日々の業務の中で使用される専門用語など理解するのは重要です。なんとなくの独自の理解で納得していませんか?
不動産の登記で「数次相続」について理解しておくことは重要です。ここでは、その内容と考え方についてわかりやすく記事にしています。
不動産の売買において土地利用の内容を説明する際には正しい根拠を正確に売主・買主に伝える必要があります。
建築士試験、重要事項説明などにおいて必須の知識となりますので、こちらの記事が参考になれば嬉しいです。
それでは、わかりやすくポイントを絞って解説します。
1 数次相続とは
数次相続とは、相続登記を行わないうちに相続人の1人が死亡してしまい、次の相続が開始されることです。
所有権移転登記は、不動産売買などその原因となる事柄が起きるとすぐ行うのに対して、相続登記は、登記されないまま長い間放置されていることがよくあります。
売買のような登記原因の場合、不動産を取得した者は、自分の権利を守るために、対抗力を得ようとすぐ登記します。これに対して、相続は前所有者である被相続人が死亡しており、財産を受ける側も身内であるため、急いで登記する必要がないからです。
「登記簿」という証拠によって、所有者は自分の土地の所有権を主張できます。これを法律上で「対抗力」といいます。
その結果、相続登記をする前に、次やその次の相続が起きることもあります。このように複数の相続が続くことを、数次相続といいます。
次の例は、数次相続が起きた例です。
このように複数回起きている相続について、一度に登記することができます。ただしそれが可能なのは、中間の相続人が、1人だけで行われる場合に限ります。
■まとめ
いかがでしたか?
不動産登記の基礎となる「数次相続」についての説明でした。
物件の仲介を行うためには、用語の意味をきちんと理解し、売主・買主に適切に把握してもらう必要があります。
物件の売買を実施・仲介するにあたっては、宅地建物取引士として重要な要素となってきます。
調査した結果、売買の対象となるについては、十分に説明し理解のうえ、契約を行う必要があります。
少しでも疑問がある場合は、事前に十分に確認しチェックをしておきましょう。
不動産の取引・設計や投資の際には、買主や施主の要望を十分に理解して、リスクを回避するためにも理解をしておく必要がありますね。